オフィスで壁スイッチがない部屋に照明を取り付けたい場合には、どのような対応方法がとれるでしょうか?
真っ先に思い浮かぶ点は配線工事をして、他の部屋と同様に照明を取り付けられるよう電気工事をすることだと思います。また、利用頻度が少ない、あるいは緊急性が少ない箇所の場合は、スイッチの電気工事を行わずに照明器具を取り付ける方法もあります。
この記事では、壁スイッチの配線工事と、配線工事を行わずに照明を利用する方法について紹介します。
▶目次
1、壁スイッチの配線工事について
オフィスの壁スイッチの配線工事について紹介します。
スイッチプレート配線
照明のスイッチプレートは、壁に設置されるのが最も一般的ですし、実際に便利です。
もし、壁にスイッチプレートが設置されていない場合には、分電盤から配線工事を行い、スイッチプレートの取り付け作業を行わなければなりません。
一般的に照明器具の配線は、電源(分電盤)からスイッチプレート、照明器具を経由して、電源に戻るといった経路をたどります。このような経路をたどっているため、スイッチのON・OFFに照明器具が連動しているのです。
したがって、配線は天井から壁を通して、再び天井に上って再び分電盤へもどっていくことになります。
照明器具用配線
壁スイッチの配線の後に、照明器具用の配線も必要になります。
照明器具用の配線について引っ掛けシーリングといわれる天井に取り付ける照明器具用のコンセントを設置するか、蛍光灯器具に直接配線するかのいずれかになります。
引っ掛けシーリングは、一般家庭の照明器具を取り付ける際にもよく見られますが、小さな部屋の照明を取り付ける際によく設置されます。
いずれにしても、いったん設置をすると、移動するためには電気工事が必要になるため、まんべんなく部屋を明るく照らせるよう、必要箇所と必要数に注意しましょう。
あらかじめ、引っ掛けシーリングのみあらかじめ設置されていて、壁スイッチがないという状況で、壁スイッチを取り付けたい場合には、壁スイッチの設置工事をして、引っ掛けシーリングとケーブル配線すれば連動させることができます。
2、壁スイッチなしで照明を利用するには
壁スイッチの工事を行うためには、工事費用も作業のためのスケジューリングも必要になります。
簡易的に照明器具を利用するための方法について紹介します。
無線(ワイヤレス)スイッチを利用する
最近のでは、無線(ワイヤレス)スイッチが登場しています。
対応機種や無線の範囲に制限はありますが、壁の中の配線工事が不要になるため、非常に簡易な工事で設定ができます。
ただし、引っ掛けシーリングの設備がない場合には、どちらにしても配線工事が必要になるので、あえて無線スイッチにするメリットもないと思います。
照明の電源をリモコンで操作する
壁へのスイッチの取り付けを行わずにリモコンの操作によって照明のONとOFFを切り替えることもできます。
リモコンを紛失してしまった場合には、照明器具を取り外さなかい限り電源が落とせなくなってしまいますので、注意が必要ですが、利用頻度の低い部屋や小さな部屋ではリモコンによる操作で十分の場合もあるかもしれません。リモコンを紛失しないための工夫として、器具を使って壁に設置する方法もあるでしょう。
また、最近ではスマートフォンやタブレット端末を照明器具のリモコンとして利用できる機種も登場しています。
無線スイッチを利用する場合と同様、引っ掛けシーリングの設備がない場合には、配線工事が必要になります。
3、まとめ
この記事では、壁スイッチの配線工事と、配線工事を行わずに照明器具を利用する方法について解説しました。
スイッチは、壁についているのが当たり前と思われますが、特に築年数の古い物件についてはスイッチが設置されていないこともあります。その場合には分電盤からスイッチ、照明器具への配線工事が必要になります。
配線工事は専門の資格(電気工事士)を持った人しか行ってはいけないという決まりがあります。電気工事業者に依頼しましょう。
利用頻度が少ない場合や工事日程をスケジューリングするのが困難な場合には、照明器具のリモコンで対応するか、無線スイッチを検討してみてください。