照明や電気のスイッチが故障してしまったとき、使いづらくて仕方がないとき、見栄えが悪いときなど、必要な際には電気工事業者にスイッチの交換や増設の依頼を行います。
これらの工事を行うせいには、当然ですが工事の料金が発生します。
今回の記事では、照明や換気扇のスイッチ料金の相場について解説いたします。相場を参考にしていただくことで、工事料金が適正か否かの目安としていただけるのではないかと思います。
▶目次
1、スイッチ増設の料金相場
オフィスにスイッチを増設する場合の料金相場について解説します。
スイッチ増設・移設の料金相場
スイッチの増設・移設は1カ所につき10,000円~20,000円程度になります。ずいぶんと幅が広くなりますが、設置個所の環境(分電盤からの距離、壁の材質など)によって条件が異なりますので、あくまで目安として参考にしてください。
増設・移設の場合には、交換よりも料金が高く設定されます。
移設の場合には、スイッチ部品代金がかからない代わりに、壁の穴埋め工事などが入りますので、結果的には増設とそれほど費用が変わらないことも珍しくありません。
スイッチ交換の料金相場
スイッチの交換は、1カ所につき5,000円~10,000円程度が料金の相場です。
モール配線
スイッチの増設や移設に伴って、オフィス内をモール配線する際には、別途費用が発生するケースが多いです。
1mあたり数百円~1,000円程度の作業になりますが、距離が長くなるとそれなりの料金になりますので注意しましょう。
出張費、人件費など
作業費に加えて、電気工事業者似て工事をする際には出張費や人件費が発生します。
出張費や人件費を抑える方法としては、2つあります。
・1回の作業日で、複数の工事個所をまとめて依頼すること
・事前に工事の内容を明確に決めておき、打ち合わせ回数を減らすこと
社内での決定が二転三転し、打ち合わせを何度も重ねることや、工事を何回かに分けて実施すると、料金が高くついてしまいますので社内での決定を明確にしておきましょう。
2、スイッチ工事料金を確認する際の注意点
便利な機能の付いたスイッチについて紹介します。
インターネットで電気工事の料金を確認する際の注意点
料金を参考にされる際に、電気工事業者の情報をインターネットで探される方は非常に多いのではないかと思います。
料金表を掲載している電気工事業者もたくさんありますので、費用の目安を確認するには非常に効果的かと思います。
ただし、インターネットでスイッチ工事の費用を確認する際には以下のポイントに気を付けてください。
- 掲載されている料金は、部材費を含むか含まないか、作業費、出張費を含むか含まないか、などの条件が電気工事業者によって異なります。ホームページ上でA社が5,000円、B社が8,000円と表記されているからといって最終的な工事費用がA社の方が必ず安いとは限りません。
- ホームページ上に掲載されている金額はあくまで最低の工事料金であることが一般的です。使用するケーブルの長さや工事作業の手間によって、追加の料金が発生するケースは珍しくありません。
したがって、インターネット上の情報はあくまで参考にとどめておき、詳細は見積もりを取ってから比較検討されることをおすすめします。
工事の品質についても注意する
いくら、電気工事の金額が安く抑えられたとしても、スイッチの取り付けが緩かったり、配線がすぐに外れてしまったりするような工事では、お得とは言えません。せっかく、プロの電気工事業者に工事を依頼するのであれば、確かな技術を持った業者に依頼したいものです。
過去にやり取りを行ったことのない業者について、工事の品質を確認する方法は限られますが、以下の二点をチェックすることをおすすめします。
- 電気工事に関する資格を持った作業員が多く在籍していること
- 実施しようとしている工事に似た工事の実績が豊富であること
工事の保証についても確認を
電気工事業者のスイッチ工事の保証内容については工事の前に確認しておきましょう。
プロの資格を持った作業員が万全を期して作業を行った場合でも、当日予期せぬトラブルが発生する可能性は0ではありません。また、スイッチ工事が問題なく完了しても、機械である以上、すぐに故障してしまったり部品の不良が後から見つかったりする可能性があります。
こういったトラブル時に、保証やサポート体制のしっかり整っている業者であれば安心して電気工事を依頼することができます。また、保証の体制が整っている工事業者ほど、工事の品質に自信を持っていると見ることもできます。
金額に現れない部分をいかにケアするかが電気工事の金額を節約するためのコツといえるでしょう。
3、まとめ
この記事では、スイッチ工事(電気工事)の料金について案内しました。
スイッチ工事の費用は、業者によってまちまちですし、作業内容によって見積額も大きく異なるので、あくまで費用の目安としてください。
工事を行うことが現実的になったら、いくつかの業者に見積もりを依頼し、正確な金額を確認しましょう。その際に、見積もりの名目をきちんと確認し、人件費や出張費、部品代金などが追加で発生しないか否かを確認しておきましょう。
また、料金にばかりとらわれて過ぎてしまうと、工事の品質が優れていなかったり、保証の体制が整っていなかったりして結局高くついてしまうことがあります。予算の範囲内で、安心して依頼ができるよう、工事の品質や保証の体制についてあらかじめチェックしておきましょう。