電気工事にてスイッチ配線を行う際に、バインドハンガーやケーブルハンガーを使用することがあります。
どちらも、主に天井裏の中にケーブルを隠せない場合や天井に穴を空けてくない場合などに使用するものであり、接着剤などで天井に貼り付けて使用するケーブル支持具です。強度を強くしたい場合には、少し穴を空けることにはなりますがビスを使用することもあります。

天井の形状や配線するケーブルの本数や種類によって、接着側=天井側によって適切なバインドハンガー、ケーブルハンガーが異なります。

今回の記事では、バインドハンバー、ケーブルハンガーについて徹底解説いたします。

▶目次

1、ケーブルハンガーとバインドハンガー

接着側に左右されないスイッチ配線ケーブル・バインドハンバー
接着支持具であるケーブルハンガーとバインドハンバーについて紹介します。

バインドハンガーとは

バインドハンガーとは、電線やケーブルを、形状や重量に応じて固定するために使用する、配線を固定するための補助用具です。
接着剤などで天井に貼り付け、ケーブルをひもで束ねるタイプのものが一般的です。

バインドハンガーのメリット

バインドハンガーを使用する最大のメリットは、建物に穴を空けなくても良いことです。

テープの接着部分にのり・接着剤はついてしまいますが、天井や壁の多くの部分に穴が開いてしまうことを思えば、見栄えも非常に良いですし、テナントの場合には退去の際にも原状復帰作業がスムーズになります。

バインドハンバーの場合には、さらに以下のメリットもあります。

  • 異なる種類のケーブルを配線することができる
  • つるす位置を自由に設定できる

つるす位置については、天井の材質や照明器具の有無などによって全くの自由というわけでへはありませんが、それでも穴を空ける工事を行うことを考えれば自由度が非常に高いといえるのではないでしょうか。

ケーブルハンガーとは

ケーブルハンガーとは、電線やケーブルを、形状や重量に応じて、建物に固定させるために用いられる、樹脂や金属の部品のことをいいます。

ケーブルハンガーのメリット

基本的なメリットは、バインドハンガーと同等です。
バインドハンガーよりもかっちりと固定できるタイプのものが多い反面、重量があり、構造も大きめです。

2、さまざまなタイプのケーブルハンガーとバインドハンガー

接着側に左右されないスイッチ配線ケーブル・バインドハンバー
バインドハンガーやケーブルハンガーにはさまざまなタイプが存在します。

接着面が透明になっているタイプ

バインドハンガーの中でも、接着面が透明になっているタイプのものがあります。

透明になっていることで、接着剤の充填料がどの程度か、接着後でも目視で確認できます。

ケーブルをひもで束ねるタイプのものと、金属の管に添わせるタイプのものがあります。

曲面対応のシリーズ

平らな天井以外にも対応できるよう、接着面がフレキシブルで柔らかな祖座でできています。

接着側が丸太状になったハリであったり、段差がついていたりする場合にも、バインドハンガーを接着することができます。

フック型ケーブルハンガー

ホルダー型のバインドハンガーと異なり、さまざまな種類のケーブルを固定できます。
Jフック型ハンガーとも呼ばれます。

ある程度しっかりしたものであることが多いので、接着側の素材にもよりますが、ビス止めを使用する場合もあります。

左右両側からハンキングできる大型のタイプのものもあります。

水平設置型ケーブルハンガー

天井にケーブルを密着させるように配線する水平設置型のタイプのケーブルハンガーです。

ホルダー、バインド両用タイプ

バインドハンガーとケーブルハンガーが一体化したタイプのものです。

ケーブルの追加や異なる種類のケーブル配線に使用されることがおおいタイプです。

3、まとめ

今回の記事では、ケーブルハンガーとバインドハンガーについて紹介しました。
いずれも、電線やケーブルの配線を行う際に、天井に接着して使用する配線支持部品です。

天井裏に配線できない場合や穴を空けたくない場合にも、それほどオフィスのスペースを邪魔することなく配線できるので、非常に利便性の高いものです。接着側、つまり天井の素材や形状に左右される場合もありますが、接着面が小型化されていたり、フレキシブルになっていたりするなどの工夫がなされているので、比較的どんな場所にも対応可能です。

また、部品の代金は1個あたり数百円と金額的にも決して高くないので、気軽に導入できます。
設置をする際には、電気工事業者に工事の相談をしてください。