オフィスの照明のスイッチが故障した際には、電気工事業者にスイッチ交換を依頼する必要があります。
照明のスイッチが利用できないことは、非常に不便ですし、故障の内容によっては危険性も伴います。
この記事ではスイッチの故障事例とその主な原因について解説いたします。あわせて、故障していない場合でも、スイッチ交換を行ったほうが良い場合について案内します。
なお、故障の原因や対処法がわかる場合でも、工事を行うには電気工事士の資格が必要です。必ず、電気工事業者に依頼してください。
▶目次
1、スイッチの故障事例と対処法
照明スイッチの故障事例と対処法について紹介します。
スイッチが反応しない、反応が悪い
照明のスイッチを押しても照明が点灯しない、あるいは点いたり点かなかったりする、といった症状はスイッチの故障の典型的なパターンです。
オフィスの照明は基本的にスイッチでしか、ONとOFFができないので、スイッチが故障してしまうと照明が使えない事態に陥ってしまいます。
これには、様々な原因が考えられます。
- スイッチそのものの故障
- スイッチとケーブルとの接触不良
- スイッチのケーブルの断線
などの可能性があります。
同じ系統の別のスイッチが反応するか否かで、原因を絞り込むことができます。
原因をある程度絞り込めていると、交換の依頼をした際に対応がスムーズになり、少ない日数で交換できる場合があります。
スイッチの陥没、ひび割れ
スイッチの外装に傷がついてしまったり、押した際に陥没したまま戻ってこなくなったりするケースもあります。
陥没してしまった場合には、スイッチを交換しないと照明のON・OFFの切り替えができず非常に不便です。
また、プラスティックのケースのひび割れは、割れた部分からほこりやごみが入ってしまい火災の原因になったり、接触した際に感電してしまったりする恐れがあるので危険です。
早急に電気工事業者を手配しましょう。
ワイドスイッチの外れ
スイッチの陥没に似ていますが、幅が広いワイドスイッチのスイッチ部品が外れてしまうことがあります。
この場合もスイッチの陥没と同様、放置せずに電気工事業者を早急に手配しましょう。
2、スイッチ交換のタイミング
スイッチ交換のタイミングについて紹介します。もちろん、故障が生じた場合には、即時対応を依頼する必要がありますが、それ以外にも交換しておいた方が良いタイミングがあります。
故障したときには即時交換
スイッチが故障した場合には、感電や火災のリスクがありますので、即時交換が必要です。
早急に電気工事業者を手配しましょう。
10年継続して利用している場合
スイッチの耐用年数は、利用方法や頻度によっても異なりますが、およそ10年といわれています。ですので、設置から10年前後経過したスイッチについては、交換のタイミングといえるでしょう。
スイッチに限った話ではありませんが、故障してから修理の依頼を行うと緊急性が生じてしまいますし、費用の相談や商品の選択がなかなか思ったようにできません。また、工事のタイミングについても自由に調整できなくなってしまいます。
スイッチ交換の目安は10年ということを常に意識しておいてください。
他の電気工事を行う時
スイッチの増設やコンセントの増設などの他の電気工事を行う際に、スイッチの交換を行うと工事費用の節約になります。
工事はそれぞれ単独で依頼すると出張費や人件費、交通費が工事ごとにかかってきます。したがって、もし将来的に依頼する可能性があるなら、あらかじめスイッチ交換を一緒に依頼をしておくことが経済的です。また、複数の工事を同時に依頼する場合には金額交渉がしやすいという面もありますので、非常におすすめです。
特に、耐用年数の10年近くスイッチを継続して利用している際に他の工事の予定が入った時には、積極的に検討されると良いでしょう。
スイッチの見栄えが悪いとき
スイッチのプラスティック部品は、だいたい色系統の色をしているので使用しているうちに変色して黄ばんでいきます。また、汚れや傷が目立つようにもなります。
スイッチは、日常的に目にするので、汚れを見慣れてしまい違和感がなくなってしまいがちですが、普段見ていない人にとっては非常によく目立ってしまい、オフィスのイメージ自体が損なわれてしまいます。
パネルのみの交換でも見栄えは見違えますが、せっかくならスイッチを新しくして全体のイメージアップを図るのも一つの手段です。
3、まとめ
今回の記事では、スイッチ交換の電気工事について、症状の事例と対策、交換のタイミングについて紹介しました。
スイッチの故障には、スイッチが反応しない(しにくい)、スイッチが陥没した、スイッチが外れてしまった、など、さまざまな症例があります。原因を特定することは、工事にスムーズに取り掛かれるという点で非常に重要な意味を持ちます。
スイッチが故障してしまった場合は、即交換が必要なタイミングです。故障以外にも、耐用年数(10年)が近づいたり経過したりした場合や、スイッチの見栄えが悪くなった時にはスイッチの交換を検討しましょう。他の工事とあわせて実施すると、コストパフォーマンスが良くなります。