照明や換気扇の電源のON・OFFをするためのスイッチにはいくつかの種類があります。
電気工事を依頼する際に、スイッチの種類について把握しておくと、便利に活用できたりオフィスの雰囲気をおしゃれにすることができたりするなどのメリットがあります。
今回の記事では、スイッチの種類について紹介します。
▶目次
1、基本のスイッチについて
オフィスに設置するほとんどの照明や換気扇のスイッチは基本型のスイッチになるかと思います。まずは、基本のスイッチについて紹介します。
片切スイッチ(スイッチB)
一般家庭やオフィスでよくみられる照明や換気扇の最も一般的なスイッチのことを片切スイッチ、あるいはスイッチBといいます。
以前は親指サイズのものが一般的でしたが、最近は手のひらで押せるワイドタイプのものが主流となっています。ワイドタイプのものの方が、高齢の方や子どもでも押しやすい、夜間で暗くて見えない時にもスイッチの位置が探しやすいという実利的な面と、見た目が近代的でおしゃれに見える面があります。
片切スイッチというのは、2本ある電線の片方のみを使用するためで(100Vで使用)、一般の照明や換気扇にはあまり使用されませんが200Vで2本の電線を使用する両切スイッチもあります。
3路スイッチ・4路スイッチ
2カ所で連動するスイッチが3路スイッチ、3カ所で連動するスイッチが4路スイッチです。
オフィスではフロアが広いため、こういった連動スイッチが多く用いられます。広いフロアの他には、階段の上と下で設置されたり、パーテーション壁で仕切られたフロアに対して設置されることがよくあります。
3路スイッチのことをスイッチC、4路スイッチのことをスイッチDともいいます。
2、機能付きスイッチ
便利な機能の付いたスイッチについて紹介します。
ホタルスイッチ・パイロットスイッチ
ホタルスイッチは、蛍のように消灯時にほんのり光って暗い場所でもスイッチの場所が探しやすいスイッチのことです。
パイロットスイッチは、逆に点灯時に光り、スイッチの切り忘れ防止に役立つスイッチです。
ホタルスイッチとパイロットスイッチ両方の機能をあわせ持ったスイッチもあります。
防水型スイッチ
防水機能が付いた防水型スイッチもあります。
外観や防水以外の機能については、片切スイッチと変わりありません。屋外や湿度の高い場所で使用するために用いられます。
人感センサー付きスイッチ
人感センサー付きスイッチは、人が通ると検知して照明を点灯させるスイッチです。
人がいなくなると自然に消灯するので節電効果が見込めます。
短時間での人の行き来が多いお手洗いや玄関などに設置されるケースが良くあります。防犯面での役割を期待して玄関や屋外にに設置されることもあります。
調光器付きスイッチ
家庭用のものとしておなじみですが、小規模なオフィスや店舗の照明として、調光器付きスイッチも人気があります。
照明の明るさや色を調整することで、状況に応じた照明を点灯させることができます。
デザインスイッチ
昨日としては、基本のスイッチと同様ですが、デザイン性やパネルの素材にこだわったデザインスイッチも販売されています。
オフィスの内装や雰囲気にこだわりのある方は、電気工事業者にどのようなデザインのスイッチがあるか確認してみましょう。
また、一般の片切スイッチの場合でも、スクウェア型のものとラウンド型のものがあります。金額に大きな違いはありませんが、どちらを設置するかによって予想以上に雰囲気が変わるものです。費用をかける予定がない方の場合でも、電気工事業者に相談されると良いかと思います。
3、まとめ
この記事では、電気工事における照明や換気扇のスイッチの種類について、機能の面から紹介しました。
スイッチの基本的な機能と、便利機能を把握しておくことで、オフィスに照明を設置する際にもより利便性の高いスイッチを設置することができます。また、デザインに関しても好みに合ったスイッチを設置することによって、オフィスへの愛着や満足度が上がることでしょう。
照明や換気扇のスイッチを電気工事するには、電気工事士の資格を持った専門の作業員による工事が必要と法律で義務付けられています。希望のスイッチがあったら、電気工事業者に相談してみましょう。